商品説明
【アーティスト】Henk Badings / Dick Raaijmakers
【タイトル】 Electronic Music
【フォーマット】LP
【規格番号】 SFL-7551(835 056 AY)
【商品説明】 「ヴァイオリンと2つのサウンドトラックのためのカプリッチョ」「ヘネセ」「バレエ組曲-エヴォリューション」「コントラスト」を収録した電子音楽作品。
【付属品】なし
【状態】 ディスク:VG+ ジャケット:VG+
レコードの紹介文 楽曲の情報
Henk Badings / Dick Raaijmakers – Electronic Music
(別タイトル Evolutions, Contrasts & Electronic Music )
オランダの電子音楽の草分け的作曲家である ヘンク・バディングス(Henk Badings) と ディック・ラーイマーカース(Dick Raaijmakers, 別名 Kid Baltan) による共作作品で、1952年および1958年に制作された電子音響作品を収録しています。オリジナルは1958年に “Electronic Music” のタイトルでリリースされ、その後1968年に “Evolution & Contrasts” として再発され、さらに2017年や2020年にはリイシューが行われました。
録音場所は、フィリップス研究所の Eindhoven(アイントホーフェン) スタジオで、当時の最先端電子音響装置を駆使した作品群です。
Capriccio
電子音とヴァイオリンとの不可思議な対話的構造が特徴で、初期ホラー映画などの不気味な情景に合うような音響とも評されています。
Genese
さえずり、バブリング、ドローンが規則的にうねり、広大な宇宙空間を思わせる“コズミック”な音世界を描き出します。
Evolutions Suite
バレエとのコラボレーションを意識した構成で、多様な電子要素を組み合わせたダイナミックな展開が魅力です。
Contrasts
電子音同士が会話するかのような軽快な動きと、背後で響く不穏な音響とのコントラストが印象に残ります。
これらはいずれも、50年代末という極めて早期に制作された電子音響作品でありながら、現代のリスナーにも強く訴えかける“新鮮でダークな音像”として高く評価されています。
モノラル機器でも再生可能。
1961年にはEpic社(BC 1118およびLC 3759)から「Electronic Music」というタイトルのLP盤も発売された。
クレジット
Liner Notes [Program Notes] – Dick Raaijmakers, Henk Badings
Violin – Joke Vermeulen (tracks: A1.1 to A1.3)
トラックリスト
Henk Badings Capriccio For Violin And Two Sound Tracks (7:14)
A1.1 – Introduzione
A1.2 – Lento
A1.3 – Allegro
A2 Henk Badings– Genese
Henk Badings Evolutions – Ballet Suite (14:30)
B1.1 – Overture
B1.2 – Air
B1.3 – Ragtime
B1.4 – Intermezzo
B1.5 – Waltz
B1.6 – Finale
B2 Dick Raaijmakers– Contrasts
参考写真
レビュー
Wikipediaからの情報
ヘンク・バーディングス(Henk Badings)基本プロフィール[1]
- ジャワ島バンドン(当時オランダ領東インド、現在のインドネシア)生まれ、幼くして孤児となり、1915年にオランダへ移住。デルフト工科大学で鉱山技術(地質学・古生物学)を学び、1931年、優等で卒業。その後、大学で助手として勤務しながら独学で作曲を学ぶ。
- 作曲の師は、当時のオランダの重要な作曲家ウィレム・ペイペルだが、考え方の違いからその後は独自の道を歩む。
- 1931年、「チェロ協奏曲第1番」がアムステルダムのコンセルトヘボウで演奏され、大きな注目を浴びた。1934年にはロッテルダム音楽院やアムステルダム音楽高校で教職につき、1938年にはハーグ王立音楽院の院長に就任。
スタイルと業績
- 初期は伝統的なジャンルで活躍。14〜15番目までの交響曲、弦楽四重奏、協奏曲、室内楽など多様なジャンルを遺した。
- 特に電子音楽及び微分音(マイクロトーン)音楽の先駆者として知られ、オクタトニック・スケールや6音・8音・31音調システムなどを積極的に採用。
- 1954年のラジオ・オペラ「オレステ」では、テープ音響や電子音を用いた手法でイタリア賞を受賞。
- 1956年にはフィリップス社の電子音楽スタジオ設立に関与し、ウトレヒト大学で音響学と電子音楽の講師、さらにシュトゥットガルト音楽大学で作曲教授として活躍。
- 後期には、教育音楽やアマチュア向けの作品(吹奏楽曲、合唱曲、ピアノ連弾作品など)も多数手がける。
- 微分音楽の分野ではオランダ20世紀最大の貢献者の一人とされる。
ヘンク・バーディングス(Henk Badings)基本プロフィール[2]
- オランダ・マーストリヒト生まれ、ハーグ王立音楽院でピアノを学びました。
電子音楽のパイオニア
- 1954〜1960年、フィリップス社のエレクトロアコースティック研究所(NatLab)で活動。Kid Baltan 名義でTom Dissevelt とともにエレクトロポップ音楽を制作。Electrosoniksとして知られる最初期の試みの一つです。
- 1957年の「Song of the Second Moon」は特に有名で、電子ポップの先駆けとされています。
研究・教育活動
- 1960〜1962年にユトレヒト大学で科学スタッフとして勤務。
- 1963〜1966年、自身の電子音楽スタジオをハーグに設立し、Jan Boerman とともに活動。
- 1966年から1995年まで、ハーグ王立音楽院で電子音楽と現代音楽を教授。1991年以降は、同校(ハーグ王立音楽院・美術アカデミー)で音楽演劇も教えました。
芸術的業績と作品
- 音楽のみならず、映像・演劇・インスタレーション・視覚芸術を融合した作品が多く、ジャンル横断的な表現で知られています。
- 電子音楽、メディアアート、音楽教育の分野に大きな影響を与えた先駆者です。
- 音と動きの関係、スピーカーへの問いかけなど独自理論も展開しました。
音声動画
DISCOGSへのリンク
https://www.discogs.com/release/2276249-Badings-Raaijmakers-Electronic-Music
【コンディション表記について】
ー 盤面 ー
M:新品同様
NM:キズのほぼ無い美品
VG+:軽い擦れやごく小さな傷、ラベルの変色等が多少あるが、再生にはほぼ影響なし
VG:表面に目立つ擦り傷や使用感があるが、再生は可能
ー ジャケット/付属の冊子等 ー
M:新品同様
NM:キズのほぼ無い美品
VG+:軽い擦れやごく小さな傷、印刷の変色等が多少ある
VG:表面に目立つ擦り傷や破れ等がある
※商品のコンディションの確認/表記は、あくまで当社基準によるものです。
※中古品のため経年による紙質/印刷の劣化についてはご了承ください。
出典
[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Henk_Badings
[2] https://en.wikipedia.org/wiki/Dick_Raaijmakers
[3] https://youtu.be/6nXHRNP5UxI