商品説明
【アーティスト】 Gabriel Fauré
【タイトル】Élégie / Deuxième Quintette
【規格番号】 CL-11
【商品説明】 カブリエル・フォーレの「エレジー(チェロとピアノのための)」と
「弦楽五重奏曲第2番」を収録
ジェルメール・シセン・ヴァランタンとORTF弦楽四重奏団が演奏
【状態】 ディスク:VG+ ジャケット:VG+
レコードの紹介文 楽曲の情報
Élégie(エレジー)、Op. 24(フォーレ)
元々はチェロとピアノのためのソナタの緩徐楽章として構想されたもので、1880年にこの楽章を書き上げましたが、ソナタ全体は完成せず、そのまま独立した作品として1883年に発表されました。
フォーレの作品の中でも感情を率直に表現した数少ない作品の一つであり、『フランス音楽ロマン派の最後の表現』とも評される重要な転換点です。
Deuxième Quintette, Op. 115(第2番 ピアノ五重奏曲)
1919年から作曲を開始し、主に1920年夏に中間楽章が完成、最終稿は1921年3月に完成。作曲当時フォーレは74歳で、聴力がほぼ失われていた晩年の作品です。
1921年5月21日にパリで初演され、「非常に偉大な成功」を収めました。評論家からは「比類なき高貴さ」(Émile Vuillermoz)、「純粋な音楽のみで構成された傑作」と絶賛されています。
クレジット
Cello – Robert Salles
Piano – Germaine Thyssens-Valentin
Sleeve Notes – José Bruyr
Viola – Marc Carles (tracks: A2 to B2)
Violin [1er Violon] – Jacques Dumont (tracks: A2 to B2)
Violin [2me Violon] – Louis Perlemuter (tracks: A2 to B2)
トラックリスト
A1 Élégie Pour Violoncelle Et Piano, Op. 24
Deuxième Quintette, Op. 115
A2 1. Allegro Moderato
A3 2. Allegro Vivo
B1 3. Andante Moderato
B2 4. Allegro Molto
参考写真

レビュー
Wikipediaからの情報
Élégie(エレジー), Op.24
- この作品は当初チェロとピアノのために書かれ、1883年に独立した作品として発表されました。
感情の深さと荘重さが際立ち、フォーレによるチェロと管弦楽合わせた演奏も高く評価されています。 - 音楽学者のジャン=ミシェル・ネトゥーは、「Élégieはフォーレが直接的な悲哀をもっとも率直に表現した最後の作品の一つ」と述べ、「フランスのロマン主義音楽の最後の痕跡とも言うべき作品」と評しています。
- 深い感情表現とロマン派スタイルの終焉を象徴する楽曲として、今も高く称賛されています。
ピアノ五重奏曲第2番(Deuxième Quintette / Piano Quintet No. 2 in C minor, Op. 115)
- フォーレ晩年の代表作で、1919年から1921年にかけて作曲。パリ音楽院長退任後で、74歳という高齢にもかかわらず完成させました。
- 1921年5月にソシエテ・ナシオナル・ド・ムジークで初演され、「即座に成功を収めた」と報じられました。
当時の批評
- 「Figaro紙の評論家は“l’énorme succès(莫大な成功)”と称した」
- エミール・ヴィユルモ(批評家)は 「比類なき高貴さの作品」 と語り、ルイ・ヴィユレマンは 「真の詩人による深く壮麗な静謐さ」 と絶賛しました。
現代での評価・録音
- MusicWeb-International のレビューでは、ドムス&アントニー・マルウッドによる録音が特に称賛されています。「第二五重奏は、作曲者晩年の作品であり、最も響く作品」とし、 「即座に賞賛された」「おそらく最も重要な室内楽曲のひとつ」 と評価されています。
- ガーディアン紙によるレビューでは、第1と第2五重奏を比較し、第2はより外向的で快活なスケルツォが魅力的だが、「晩年のフォーレは容易には本質を明かさない」と指摘。演奏に深い理解が必要とも論じています。
- RTBFの試聴イベント(Table d’écoute)では、Domus + Anthony Marwood(Hyperion, 1995) の演奏が「勝者(VERSION GAGNANTE)」と選ばれています。
日本のあるクラシック音楽ブログでは、この五重奏について次のように述べられています:
- 「フォーレの晩年…(中略)…全体的に孤高の極みを感じさせる曲想で…書法に洗練が増し、限られた音が紡ぎ出す境地に達している」
- 第1楽章の哀愁漂う主題、第2楽章の晩秋を感じさせる風、第3楽章の宗教的な安らぎ、第4楽章の苦悩から歓喜への変化…感動的な作品体験でした。
- また、作曲技法の観点で、「フォーレの室内楽の中でも最高峰」「聞くほどに新たな発見がある晩年の作品群」と高評価されています。
ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré)基本プロフィール[1]
- フランスの作曲家、オルガニスト、音楽教育者。19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍。
- 「夜想曲」「舟歌」「レクイエム」「パヴァーヌ」など、中小編成の曲において独自の抒情的世界を築いたことで知られる。
- 1905年、パリ国立高等音楽院(パリ音楽院)の学長に就任。カリキュラムを刷新し、審査制度や教育内容を近代化した。
- フォーレの音楽はロマン派の情熱と近代の構造的洗練を兼ね備えた折衷的なスタイルで、高度な和声とリリシズムを特徴とする。
- その音楽は、ドビュッシーやラヴェルといった後進の作曲家に影響を与えた「橋渡し的存在」とも言われる。
音声動画[2]
DISCOGSへのリンク
【コンディション表記について】
ー 盤面 ー
M:新品同様
NM:キズのほぼ無い美品
VG+:軽い擦れやごく小さな傷、ラベルの変色等が多少あるが、再生にはほぼ影響なし
VG:表面に目立つ擦り傷や使用感があるが、再生は可能
ー ジャケット/付属の冊子等 ー
M:新品同様
NM:キズのほぼ無い美品
VG+:軽い擦れやごく小さな傷、印刷の変色等が多少ある
VG:表面に目立つ擦り傷や破れ等がある
※商品のコンディションの確認/表記は、あくまで当社基準によるものです。
※中古品のため経年による紙質/印刷の劣化についてはご了承ください。
出典
[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Gabriel_Faur%C3%A9
[2] https://youtu.be/ZWz9dwSZwQU